冷凍パンをおいしく食べる方法とは?解凍方法・焼き方・簡単アレンジを紹介

パンの保存方法

朝食やランチなど、パンは毎日食べるという人も多い身近な食べ物です。安く買えるときにたくさん購入したり、話題のベーカリーで買ったりしたパンを長持ちさせるには冷凍保存が役立ちます。 冷凍したパンをおいしく解凍するのは難しいと思っている人も多いかもしれません。冷凍パンをおいしく解凍するにはポイントがあります。それさえ押さえれば、冷凍パンをおいしく食べるのはとても簡単です。 焼き方のコツやアレンジレシピなど、冷凍パンのおいしい楽しみ方を紹介します。

パンがおいしくなくなるのは「老化」が原因

冷凍パンをおいしく食べる方法とは?解凍方法・焼き方・簡単アレンジを紹介

パンがぼそぼそしておいしくなくなる原因は、乾燥です。買ってきたパンをそのまま置いておくと、乾いてパサパサになり、風味が落ちます。
そんなふうにパンが水分を失った状態のことを「パンの老化」と呼びます。
すぐに食べない分は冷凍すれば、老化を防ぐことができます。冷凍はパンを保存するのに最適な方法でもあるのです。

冷凍パンをおいしく食べるために冷凍時の乾燥を防ぐ

ご家庭の冷凍庫で冷凍する場合、まずは水分を保ったまま冷凍しなくてはなりません。パンの老化を防いでおいしく冷凍するためのポイントを紹介します。

パンは1つずつラップで包む

パンを冷凍するときは、1つずつラップで包むのが基本です。このとき、空気が入らないようにぴっちりラップをしてください。隙間があるとそこから水分が蒸発して、冷凍している間に乾燥してしまいます。
また、ラップだけでは乾燥を完全に防ぐことはできません。ラップで包んだパンは小分けにし、冷凍用の保存袋に入れて冷凍しましょう。

大きなパンは1食分ずつにスライスする

バケットや食パンなどの大きなパンは、1食分ずつスライスしてから冷凍します。そうすると早く冷凍することができ、パンの老化をより早く止めることができます。このときできるだけ厚みが均一になるように切ると、解凍するときにもムラなく温めることができます。

冷凍したパンは早く食べきる

冷凍パンとして販売されているものの賞味期限は約1か月程度ありますが、ご家庭の冷凍庫で冷凍したパンは、できるだけ早く食べきりましょう。冷凍庫の中で保管する時間が長ければ長いほど、乾燥が進みます。 ご家庭の冷凍庫で冷凍したパンをおいしく食べるには、2週間程度が目安です。

冷凍パンをおいしく解凍する3つのコツ

冷凍パンをおいしく解凍する3つのコツ

冷凍パンを解凍するには、ちょっとした工夫が必要です。
乾燥を防ぎ、冷凍パンをおいしく解凍するコツをまとめました。

密封したまま解凍して乾燥を防ぐ

冷凍庫からパンを取り出したら、すぐに袋から出してはいけません。せっかく守ってきた水分が蒸発してしまうからです。
冷凍パンは密封したまま、解凍しましょう。

冷凍パンは冷蔵庫ではなく、自然解凍で

冷凍パンを解凍するときは、冷蔵庫は使いません。冷蔵庫では解凍に時間がかかり、その間に水分が蒸発してしまいます。
冷凍パンを解凍するときは、常温で自然解凍するのがオススメです。

冷凍のままトースターに入れてもOK!

冷凍のままトースターに入れてもOK!

自然解凍する時間がないときには、トースターを使うと便利です。いつもより少し長めに設定するだけで大丈夫です。焦げやすいので、様子を見ながら温めてくださいね。

冷凍パンをおいしく焼くには

冷凍パンをトースターで焼くときは、パンの種類によって押さえるべきポイントが違います。それぞれのパンをおいしく食べる焼き方を見てみましょう。

【食パン】短時間・高温で焼く

外はさっくり、中はふっくらのトーストを焼くためには、短時間・高温で焼き上げることが重要です。パンを入れる前に、トースターは予熱しておきましょう。スライスされた食パンなら凍ったまま焼いてもかまいません。大きなかたまりのパンの場合は自然解凍してからラップを外し、トースターに入れましょう。

【バゲット・ベーグル】水で湿らせてからアルミホイルに包んで焼く

バゲット・ベーグル

パリパリの皮がおいしいバゲットやもっちり食感が特徴のベーグルは、一度濡らしてから焼くのがポイントです。水分を与えることで、独特の食感がよみがえります。自然解凍したパンを霧吹きで湿らせるか、蛇口の水に軽くくぐらせて表面を濡らしましょう。 そのあとでパンをアルミホイルで包み、トースターで焼きます。

【クロワッサン】アルミホイルをかけて焼いて

クロワッサンはバターがたっぷり使われているので、そのまま焼くと焦げてしまいます。トースターで焼くときにはアルミホイルをふんわりかけましょう。表面に砂糖やチーズなどがまぶしてあるパンも、同様に焼くと焦げずに済みます。
ちなみにクロワッサンは、折り込まれているバターが加熱されるととても高温になりますので、食べる時に要注意です!

冷凍パンの簡単アレンジレシピ

冷凍パンはアレンジも楽しめます。冷凍パンは水分を吸い込みやすく、卵液や牛乳をしみ込ませるレシピにもぴったりです。また、具材をパンにのせたまま冷凍しておくことも可能です。 乾燥してしまった冷凍パンにも使える簡単レシピを紹介します。

フレンチトースト

解凍した冷凍パンは、普通のパンよりは水分が少なくなっています。そのぶん、液体を吸わせる料理との相性は抜群です。卵液がしみ込むまで時間のかかるフレンチトーストも、冷凍パンならしっかり液体を吸い込んで、中までふわふわに仕上がります。
フレンチトーストは、もともと固くなってしまったパンをおいしくリメイクするために考案されたレシピです。解凍中に乾燥してしまったパンでもおいしく作ることができます。

パンプディング

卵液に浸したパンをフルーツと一緒に焼くパンプディングにも、冷凍パンがオススメです。焼いた果物の果汁もしっかり吸い込んでくれます。
市販の冷凍果物を使えば、食べたいときにすぐできるお手軽スイーツにもアレンジできます。
はちみつやメープルシロップをたっぷりかけたスイーツにも、ベーコンやチーズで食事風にしても、おいしく楽しめます。

冷凍アレンジトースト

食パンに具材を乗せた状態で冷凍しておけば、トースターで焼くだけでアレンジトーストを楽しめます。
薄目の食パンにピザソースや薄切りにしたピーマン、半分に切ったプチトマトなどとチーズを乗せ、ラップをして冷凍庫へ。ほかにもゆで卵やベーコン、スライスチーズなど、お好みの具材で試してみてください。ただし、葉物野菜は冷凍には向かないのでご注意ください。

パン粉

パン粉

フライや香草焼きを作るのに少しだけパン粉が足りない、というときも、冷凍パンが便利です。解凍せず、凍ったまますりおろし器で削るだけで簡単にサクサクの生パン粉ができあがります。
自家製のパン粉で、豚カツやハンバーグなど作ってみてはいかがでしょうか。

冷凍パンはポイントを押さえておいしく楽みましょう

冷凍パンはポイントを押さえておいしく楽みましょう

すぐに食べないパンは冷凍保存し、おいしく解凍していただきましょう。そのポイントは、乾燥を防ぐことです。
しっかりポイントを押さえた冷凍パンで、アレンジレシピも楽しんでください。