お酒に合うパンを探してみた

パンの豆知識

食事をするとき、飲み物と食べ物の相性はとても重要です。
例えば、お茶とご飯(ライス)は、お茶漬けという合体させたメニューがあるくらいなので相性抜群です。
コーラとハンバーガーもベスト・マッチングの1つといってよく、肉の油っぽさをコーラのシュワシュワ感が打ち消してくれます。

では、お酒とパンはいかがでしょうか。

ワインとパンの食べ合わせはよく見かけますが、日本酒を飲みながら、またはウイスキーを飲みながら、あるいはビールをグイグイ飲みながらパンをパクパク食べている姿は、あまりみかけないような気がしませんか。

そこでこの記事では、お酒に合うパンを探してみました。

日本酒と寿司は相性ばっちり

日本酒と寿司は相性ばっちり

お酒と食事のカップリングでまず思い浮かぶのは、日本酒と寿司ではないでしょうか。
寿司を食べながら日本酒を飲んでいる人は多くいます。
そう考えると、お酒と炭水化物はきっと相性がいいといえそうです。

なぜ、日本酒と寿司は合うのでしょうか。
寿司には日本酒が進む要素である「刺身と醤油」が含まれています。また寿司に使われている飯は酢飯なので、米の甘さが抑えられています。甘いものは一般的にお酒に合わせづらいとされています。

このことからパンも、お酒に合う要素が含まれると、お酒と一緒に食べてもおいしいと感じることができそうです。

ワインとバゲットはベストカップル

お酒とパンといえば、ワインとバゲットというビッグカップルを忘れてはいけません。
ワインとバゲットの相性は、いまさら言うまでもないので詳しくは語りませんが、日本酒とお寿司と並ぶベストの組み合わせといってよいでしょう。

ワインの本場フランスでは、人々はワインと一緒にパンを買うことは珍しくありません。そしてもちろんそのあと、ワインとパンと、そしてチーズなども加えておしゃれな食事を楽しみます。

パリのシャンゼリゼ通りに、右手にワインボトルを持ち、左手の脇にバゲットが入った紙袋を抱えているパリジャン、またはパリジェンヌがいたら、思わず「格好いい」といってしまいそうになります。
このようにお酒とパンはスタイリッシュな組み合わせでもあるのです。

ウイスキーに合うパンを探そう

ウイスキーに合うパンを探そう

ウイスキーの本場といえば、イギリスやアメリカが思い浮かびます。しかしイギリスのパブやアメリカのバーにパンが置かれているイメージはあまりありません。
もちろん、パブやバーで食事が出されてそこにパンがあり、そのとき一緒にウイスキーを飲む人もいるでしょう。
しかし「ウイスキーにはパンが合う」という印象はあまり強くありません。なぜでしょうか。

寿司に合う日本酒とバゲットに合うワインには、アルコール度数が10%前後であるという共通点があります。アルコール度数はそれほど高くなく、そのため炭水化物と合うのかもしれません。
ではアルコール度数が40%を超えるウイスキーには、パンは合わないのでしょうか。

カリカリに焼いたガーリックトースト

ウイスキーをストレートで飲む人や、または、氷しか入れない人は、相当のアルコール好きといえるでしょう。ウイスキーの味を堪能したいときには、パンどころかつまみすら要らないかもしれません。口が寂しくなっても、ビーフジャーキーやチーズが少しあればそれで十分な気もします。

しかし、カリカリに焼いたガーリックトーストなら、パンチの効いたスナック、といった感覚でウイスキーを飲みながら食べることができます。
また、ウイスキーには濃い味のつまみが合うので、ガーリックトーストのニンニク味が合わないわけがありません。

ハイボールにしてアルコール度数を下げてみては

「それでもやっぱりストレートやロックのウイスキーにはパンは合わない」と感じた人は、炭酸を加えてハイボールにして、アルコール度数を下げてみてはいかがでしょうか。
ハイボールのシュワシュワ感は、油っこい料理に合いそうです。例えばハンバーガーを食べながらハイボールで喉を潤してもよいでしょう。

ビールには調理パンがよさそう

ビールには調理パンがよさそう

ビールには、サンドイッチやカレーパン、ハムチーズパンといった調理パンや総菜パンが合うと思います。

豪快に食べて豪快に飲む

ビールには豪快なイメージがありますが、これは大きなジョッキを連想させるからでしょう。「よーし、みんな集まったな、カンパーイ」という掛け声とともにジョッキをぶつければ、グイグイ飲みたくなります。
こういうときは食欲も湧いてくるので食も進みます。
調理パンには、味が濃くおかずやつまみの要素があるので、ビールがより進みます。
豪快に食べて豪快に飲みましょう(ただし、暴飲暴食には気をつけてくださいね)。

ワインに飽きたらビールに切り替えてもよさそう

先ほど、バゲットにはワインが合うと紹介しました。日曜の午後、自宅のテラスに椅子とテーブルを置き、バゲットとワインをたしなむとよい気分になります。
このときワインに飽きたら、ビールに切り替えても違和感はないはず。
ビールにバゲットもよい組み合わせです。

まとめ~常識を覆す、くらいの気持ちで探してみては

まとめ~常識を覆す、くらいの気持ちで探してみては

抹茶オレ、プリン醤油、生ハムメロンは、合わなそうな2つが見事にマッチした傑作です。
パンにも、あんぱんや揚げちくわパンといった、洋のパンに和の味を詰め込んで大成功した組み合わせがあります。
そして、サンドイッチも、カードゲームをしながら食事をしたいから、パンにおかずをはさんで生まれたとされています。
食生活は新たな挑戦によって楽しさが広がってきました。

お酒とパンも同じです。
「お酒を飲むときはパンを食べない」という方もいらっしゃいますが、お酒に合うパンを探したり、パンに合うお酒を探したりしていけば、きっと楽しい食卓になるはずです。
常識を覆す、くらいの気持ちでお酒探し・パン探しを楽しんでみては。