なごやんの歴史
名古屋を代表する銘菓として、多くのお客さまに親しまれている「なごやん」。ほんのり甘く、やさしい風味。お子さまからお年寄りまで、どなたにも喜ばれるおいしさは、常に変わらぬ人気を誇っています。昭和32年、貴重だった砂糖や卵をふんだんに使い、カステラ風に焼き上げた製品を「金鯱まんじゅう」と命名し、好評を得て、翌年の昭和33年に「なごやん」と名称が変更されました。由来としては「原料に名古屋コーチンの卵を使っていたから」「名古屋人という意味の名古屋MANをもじった」など、諸説ありますが、その根底には、三代目社長盛田秀平の「地元・名古屋の人に、より親しんでもらえる名前を」という熱い思いが込められていました。人気の秘密は、お求めやすい価格設定と、そのおいしさにあります。発売当時の価格は1個10円。その後、時代の変化とともに価格も変わりましたが、昔も今も「価格のわりにボリュームたっぷり」なのは変わりません。あの素朴で飾らないおいしさには、手間ひまかけて作られる細やかな努力が隠されているのです。